【令和の中学受験】ここ10年での中学入試における3つの変化

この10年で中学受験は大きく様変わりしました。

特に新型コロナウイルスの影響を経て、受験にまつわるさまざまな面が変化しています。

今回は、近年の中学受験で顕著に見られる3つの変化について紹介します。

本記事の監修者

モコスタ統括マネージャー
小澤 珠美

小澤珠美

大学卒業後、大手進学塾で高校受験・中学受験の指導に15年間従事。特に中学受験において、御三家中学をはじめとする超難関校の算数指導・受験対策・保護者のサポートに尽力し、合格実績に貢献。
その後独立してさらなる成果を出し続けモコスタ専属の指導者となる。これまでに蓄積したすべてのノウハウを投入し、モコスタに通う受験生全員の第一志望校合格を全力でサポートする。
著書:『中学受験超成功法「ママは楽しく息を抜く」』ギャラクシーブックス 2017年
共著:『未来を創る〜私たちが選んだ道〜 輝く女性起業家』ブレインワークス 2017年

\近くの教室でお待ちしています/

目次

WEB出願・WEB合格発表の普及

かつては、人気校の出願日ともなると、保護者が早朝から校門前に並ぶ光景が当たり前でした。

しかし現在、ほとんどの学校でWEB出願が主流となり、紙の願書を書いて郵送したり、学校へ直接持参したりするケースは激減しています。

WEB出願によって保護者の負担は大きく軽減されました。

特に複数回受験が可能な学校では、各回ごとにスムーズに申し込める利便性が受験戦略にも影響しています。

ただし、窓口や郵送での出願を受け付けている学校も一部残っているため、事前に入試要項をよく確認することが必要です。

また、WEB出願の場合、受験票を自分でプリントアウトしておく必要があったりもしますので、注意が必要です。

合格発表もWEB化が進んでいます。

以前は学校構内の掲示板に張り出された合格者一覧を、受験生と保護者が一緒に見て歓喜する――そんな光景が定番でした。

ですが近年は、多くの学校がWEB上で合否結果を発表しており、自宅で家族と共に結果を確認するスタイルが多くなっています。

10年ほど前までは、WEB発表は「速報」という扱いで、正式な発表は掲示板によるものという学校もありましたが、現在では掲示板での発表自体を取りやめ、WEBのみで完結させる学校が増加傾向にあります。

ただ、WEBによる発表は手軽な反面、結果が画面上の文字として淡々と表示されるため、喜びや悔しさを実感しづらいという面もあります。

保護者が先に結果を確認してから子どもに伝えるケースも少なくありませんが、できればお子さん自身が自分の目で合否を確認することをおすすめします。

結果が良ければ喜びが倍増しますし、たとえそうでなくても「自分の受験」としてしっかり受け止める経験は、今後の成長につながります。

入試形式の多様化

この数年で、入試形式も大きく多様化しています。

従来の4教科入試に加え、公立中高一貫校対策の延長として「適性検査型入試」、1科目のみで受けられる「1科目入試」、英語資格を活用する「英語入試」、さらには「プログラミング入試」など、選択肢はますます広がっています。

注目されたのは、2025年度入試で導入された豊島岡女子学園の「算数・英語資格入試」です。

豊島岡女子学園の「算数・英語資格入試」

算数の得点を2倍にして、英検などの英語資格に応じた「みなし得点」を加点し、300点満点で総合判定を行うという新しい方式

たとえば、英検準1級を取得していれば100点、2級なら90点が加点されます。

実際の合格最低点は、第1回が184点、第3回が203点でした。

仮に英検2級で90点の加点があったとしても、残りの算数で50点以上取れなければ合格には届かない計算です。

このことからもわかるように、英語資格を活用しつつも、やはり基本となる学力、特に算数の力が問われる仕組みになっており 「英語だけで突破」という受験は現実的ではなさそうです。

多様な入試形式があるとはいえ、各形式の特徴や傾向をよく理解したうえで、お子さんに合った対策を講じることが求められます。

入試当日の応援風景

かつては入試当日、多くの塾講師が学校前に立ち、受験生を励ます姿が風物詩のように見られました。

私も大手進学塾に勤務していた際、事前に入試応援の参加者の情報を集約し、当日の学校に塾ごとに集まり、入試応援をしていました。

やってくる生徒に声をかけ、緊張を和らげるサポートをしていました。

短い時間でも、講師からの一言が受験生の背中を押し、大きな力になることは少なくありませんでした。

しかし、コロナ禍を経た現在、こうした応援の光景はほとんど見られなくなりました。

現在は、受験生と保護者のみで静かに学校へ向かうのが一般的な姿です。

直前に声をかけてあげられるのは、保護者だけという状況になっているのです。

そのような中で、一部の塾では事前に動画で応援メッセージを配信するなど、形を変えて受験生を励ます工夫をしています。

動画を出発前に見返すことで心を落ち着けるお子さんもいます。

一方で、私はアナログな手紙やメッセージカードの力も侮れないと思っています。

試験会場ではスマートフォンの使用が制限されることもありますが、ポケットに入れた一枚の紙なら、緊張したときにそっと見返すことができます。

短い言葉でも、お子さんにとっては大きな支えになるはずです。

これからの中学受験と保護者の役割

ここまで、近年の中学受験の変化について見てきました。

WEB化による利便性の向上、入試形式の多様化、そして応援のあり方の変化――。

いずれの変化においても、保護者のサポートの重要性はこれまで以上に増しているように感じます。

塾との連携も含め、日々の積み重ねが入試本番での安心感につながります。

環境が変化しても、子どもにとっての「安心できる存在」であることが、これからの中学受験を乗り越える大きな力になるのではないでしょうか。

モコスタとは?

モコスタは、経験と実績豊富な講師が中心となり学習指導を行う学習塾です。

補習を中心とした個別指導から、小学1年生から6年生までの本格的な集団指導まで、受験合格に向けたサポートを行います。

コース/クラス名概要
ベーシック小学1年生から中学3年生の補習クラス。学校の授業・受験勉強の補習を行います。
マンツーマン小学1年生から中学3年生の完全マンツーマンクラス。学習塾の予習・補習や、苦手科目の重点的な学習を行います。
アドバンスクラス小学1年生と2年生を対象に、楽しく学習しながらも主体的に学ぶことを重視している集団指導クラスです。
中学受験クラス小学3年生から6年生を対象に、本格的な受験対策を行う集団指導クラスです。

個別相談と無料体験会を開催しています

モコスタでは、随時「個別相談」と「無料体験会」を開催しています。

ご相談内容にあわせて、経験豊富な講師陣が丁寧に対応させていただきます。

  • 塾の雰囲気を見てみたい
  • どんな指導をしているのか教えて欲しい
  • 講師に受験に関する相談をしてみたい

どんなご相談でも、お気軽にお申し込みください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次