保護者の方の中には、「中学受験は大変そう」「中学受験にはどんなメリットがあるの?」と感じている方も少なくないでしょう。
実は、ご家庭によって(または、同じご家庭でもお子さんによって)中学受験のメリットは異なりますが、一般的には次の6つが考えられます。
- 部活や習い事など、興味ある分野により時間をかけることができる
- 大学入試に向けて高校2年生の段階から準備ができ
- 教育環境が充実している
- 同じような文化・カルチャーをもった友人関係を構築できる
- 首都圏の女の子にとっては、学校の選択肢が非常に多い
- 中学受験のハードタスクを親子で乗り越えるという経験ができる
今回は、中学受験という選択のために検討すべき内容やメリットなどを整理していきます。
中学受験を選択する6つのメリットと意味
中学受験を「周りが受験するからなんとなく」で決めてしまうと、お子さんやご家庭の負担が増えたり、途中で挫折したりしかねません。
中学受験をするメリットや意味をしっかりと理解したうえで、受験するか否かを決める方がいいでしょう。
部活や習い事など、興味ある分野により時間をかけることができる
高校入試がある場合、中学3年生の後半は入試のためにたくさんの時間を使います。
しかし、中高一貫教育(あるいは大学までそのまま進学できる)の場合は、高校入試(あるいは大学入試)のために費やす時間が必要ないため、その時間を部活や習い事など他のことに充てられます。
また、15歳という多感な時期に入っているため「親子で受験校選びに難航する」という話もよく聞きます。
自己を確立する多感な時期に「高校入試」に時間を割かずに済みます。
大学入試に向けて高校2年生の段階から準備ができる
中高一貫校は、中学の時点から前倒しでカリキュラムを進めるケースが多いです。
また、中学時点で中学内容と併せて高校内容を扱ったりする学校もあります。
そのため、たいていの中高一貫校は高校2年生終了時には、高校の履修課程を修了しています。
そして、高校3年生の1年間は受験勉強に集中できます。
教育環境が充実している
ICTを活用した効率的・発展的な学習環境を整備している学校、国際理解に力を入れ留学等のプログラムが充実した学校など様々です。
教育環境が充実していれば、お子さんの特徴や興味関心に合った学習がより効果的になります。
お子さんに合った環境を自分で選べるという点は、非常に大きなメリットとなります。
同じような文化・カルチャーをもった友人関係を構築できる
校風を吟味して受験することにより、同じような文化・カルチャーを持った友人と出会う機会に恵まれます。
もちろん多様性は大切ですが、家庭の方針等も含めて価値観や育つ土壌の近いお友達とは、心地いい時間を過ごせるのではないでしょうか。
首都圏の女の子にとっては、学校の選択肢が非常に多い
都内女子校の65校中、中学入試と高校入試の両方を実施している学校は20数校です。
中学入試での選択肢と比べて、高校入試では選択肢が3分の1以下になります。
中学受験のハードタスクを親子で乗り越えるという経験ができる
中学受験は、12歳の子どもに課すにはハードなタスクです。
小3で週1回、小4で週2~3回、小5で週3~4回、小6では週4~6回の通塾が標準です。
学習内容も、理社は公立高校受験で学習する内容より細かいことまで問われます。
そのため、通塾だけで学力が伸びることはなく、十分な家庭学習の時間を確保することが必要です。
90分の授業を受けたら、それと同時間もしくは1.5倍程度の家庭学習の時間を確保するのが目安です。
そうなると保護者のサポートの元、お子さん自身が学習時間の管理をしていくことも必要です。
もちろん、小3から自分ですべてできるというお子さんはなかなかいません。
小3~小4の夏ぐらいまでは保護者がメインで家庭学習管理をすることになります。
そして、それ以降、5年の夏くらいまでに段階的に自分でマネジメントできる子にしていくことは、中学受験成功のためには不可欠ともいえるでしょう。
この「中学受験のハードタスクを親子で乗り越えるという経験」が最大のメリットです。
今どきの高校受験はどうなってるの?
中学受験の選択をするにあたって、高校受験についても情報を持っていた方がいいと思うので、ここで少し解説をします。
首都圏の高校受験は、公立or私立(国立も含む)となりますが、ここでは都内に限定してお話ししていきます。
高校受験では、中3の2学期(3学期制)の学校の成績(通知表)が入試の際に使われます。
私立の入試は、①単願推薦②併願推薦③一般受験の3種類で、都立の入試は、①推薦②一般受験の2種類となります。
私立の③一般受験を除いては、すべての場面で、先ほどお話しした中3の2学期の成績(通知表)が必要になります。
都立の入試問題であれば、学校の勉強だけでも高得点を狙えますが、私立の併願も考えるとある程度の学力が必要となり、中3の子は、ほぼほぼどこかの塾に通っているのではないでしょうか。
つまり、部活もがんばりながら学校の成績を維持し、さらに塾に通う生活が2~3年あるのが一般的です。
また、通知表は3年2学期のものが入試で必要とは言えども、中3になって急に通知表をあげるのはなかなか難しいものです。
反抗期と重なり、保護者の意図がうまくお子さんに伝わらず、苦労する方もいらっしゃいます。
逆にしっかり自立したお子さんであれば、この仕組みの方がマッチするケースもあるでしょう。
最終的な中学受験の選択
メリットや意味を理解したうえで、わが子にあった受験タイミングや親のかかわり方を考えていく必要があります。
中学受験は、一般に新小4からの通塾で大手塾ですと塾代(3年間)に200~250万円程度かかると言われています。
もちろん、それに加えて、家庭教師をつける方もいらっしゃいます。経済的に可能か、どうかがまず最初にでてくるでしょう。
そして、お弁当作り、送迎、家庭学習の管理、塾の先生との連携等、保護者の力も非常に重要になってきます。
共働き世帯にとっては、経済面はクリアできても、お弁当作りや送迎、学習サポートで苦労をするかもしれません。
MOCOPLAでは、学童保育のメリットを活かし、上記の部分についてのサポート体制は万全です。
中学受験をするにあたり、ある程度の負荷が保護者にもかかることを想定して、塾選びをしていく必要もありますね。
わが家が中学受験をする意味
さて、ここまでお話を進めてきた中で、みなさんのご家庭が中学受験を選択する意味やメリットをどのようにお感じになっているでしょうか。
言い換えたら、「中学受験を通してわが子に手に入れてほしいものはなんですか?」と問います。
これは、本当に様々な意見や考えがあるかと思います。
初めに私が挙げた一般的なメリットを同じように挙げられる方もいらっしゃるでしょうし、「うちは代々〇〇中学出身だから」という方もいらっしゃるかもしれません。
どれも正解ですし、間違いなどありません。
大切なのは、それを家族で共有することです。
6年の秋の時期に、それが共有されていなかったためにお子さんがご夫婦の間で板挟みになってしまうケースもこれまでたくさん見てきました。
そして、お子さんがモチベーション高く、学びつづけるためにもご夫婦だけでなく、お子さんも含めて、共有し、時々は振返ることも大切です。
もし、いまこの記事を読みながら、「うちは共有できていないかも」と感じた方は、ぜひ今夜親子で話してみてください。
「お父さん、お母さんは、〇〇ちゃんに中学受験を通してこんな成果を手に入れてほしいんだ」そんな会話が明日のお子さんのモチベーションアップにつながっていきます。
もちろん、ご夫婦の意見が違う場合もあるかもしれません。
それも含めて、お子さんに伝わる言葉で、家族で共有することは非常に効果的です。
まとめ
わが子の幸せを願って選択する中学受験。成果はもちろんですが、中学受験することそのものにも、ご家庭としての意味づけをしておくことをお勧めします。
そして、それをぜひお子さんと共有し、親子でできる最後の共同作業をより充実したものにしていきましょう。