中学受験を控えたお子さんのやる気を持続させるためには、評価を忘れないことが重要です。
褒めることで子どもの成長を促す一方、タイミングを誤ると逆効果になることもあります。
基本は、お子さんの行動を正しく評価をする、という観点で、お子さんと向き合ってほしいと思います。
親が一言の声援や気持ちを伝えることで、子どもは安心し、成長へとつながっていきます。
中学受験は長い道のりであり、モチベーションが低下する時もあるかもしれませんが、親の支えるひと言が子どもの心を強く支えることができます。
今回は、評価を忘れないということをテーマに、お子さんの褒め方の極意をご紹介します。
小澤 珠美
大学卒業後、15年間大手進学塾・株式会社早稲田アカデミーで、高校受験・中学受験の指導に従事。特に中学受験において、算数指導、受験指導、保護者の方のサポートに尽力し、合格実績に貢献。2009年度志望校別クラス・NN女子学院クラス総責任者。2010年に独立。
褒めの効果的なタイミングと方法
子どものやる気を持続させるためには、効果的な褒め方とタイミングが重要です。
具体的には、以下のようなポイントを意識すると良いでしょう。
- 【具体的な行動を褒める】
勉強や宿題に取り組む姿勢や、努力した成果を具体的に褒めることで、子どもは自分の努力が認められていると感じます。 - 【小さな成果を見逃さない】
毎日の小さな成果や努力も見逃さずに褒めることで、子どもは継続して努力するモチベーションを保つことができます。 - 【失敗や挫折も認める】
失敗や挫折も成長の一部として認め、それに対する努力を褒めることで、子どもは自己肯定感を持ち続けることができます。 - 【タイミングを見極める】
子どもが疲れている時や、成果が出ない時にも適切なタイミングで褒めることで、子どもは安心し、次のチャレンジに向かう気持ちを持ち続けることができます。 - 【共感とサポート】
子どもの気持ちに寄り添い、共感を示しながら褒めることで、子どもは自分が大切にされていると感じ、さらに頑張ろうとする気持ちが生まれます。
親として、子どもの成長をサポートするためには、適切な褒め方とタイミングを意識し、子どものやる気を引き出すことが大切です。
中学受験に向けて、子どもを励まし、支えるための具体的な評価と褒め方を心がけましょう。
褒めることの大切さ
「褒めると子どもは伸びる」「うちの子は褒めるより、叱った方が…」など、いろいろな考え方がありますよね。
褒められれば、誰でも嬉しいものです。これは大人でも子どもでも一緒です。
しかし、褒めることにはタイミングが重要です。「褒めてほしい」と思うタイミングと、「今は別に褒めてほしいとは思わないんだけど…」というタイミングがあります。
このタイミングをうまく見計らってあげることが大切です。
タイミングを外すと逆効果
子どもの成長を支えるためには、褒めることが重要ですが、タイミングを見極めることも大切です。
タイミングを外すと一転して逆効果になることがあります。
例えば、普段当たり前に行っていることを過剰に褒めると、子どもは逆に気まずくなることがあります。
当たり前だと思っていたのに、お子さんは逆に白けてしまい、やる気が失せてしまうかもしれません。
「なんで褒めるんだろう。僕はいつも頑張ってるのに、本当はわかってないんじゃないかな」といった不安にかられてしまうこともあります。
褒める場面と指摘する場面をうまくバランスよく取り入れることが大切です。
ダメ出しのリスクとその代替法
子どもが努力したことや成長した姿には、適切な褒め言葉をかけることで、子どもの自信ややる気を育むことができます。
また、子どもが失敗した際には、肯定的な言葉でサポートすることも重要です。
子どもが自分を受け入れ、成長するためには、親の言葉が大きな影響を与えます。
親が子どもを見守り、適切なタイミングで褒めることで、子どものやる気を持続させることができます。
大変な受験生活を支えるために、親としての適切な評価とサポートを心がけましょう。
正しい評価を心がける
もちろん、無理をしてでも褒めるべき場面もあるでしょう。
しかし、基本はお子さんの行動を正しく評価する観点でお子さんと向き合ってほしいと思います。
悪いところはきちんと指摘し、頑張ったことは褒める。
勉強からは外れますが、例えば、お子さんが友達の〇〇ちゃんとケンカをしてしまったとします。
その後、お子さんが〇〇ちゃんにきちんと謝り、仲直りをしたとします。
そんな時、「ママ嬉しいよ」と声をかけるだけで、十分にママの気持ちは伝わります。
また、ある日、お子さんが塾の宿題に手をつけないまま寝てしまった場合には、「ママはちょっと残念だな。今度は頑張ってほしいな」と声をかけてあげましょう。
こんな言葉も、お子さんにとって大事な評価になります。
お子さんの行動に対するママの気持ちや感想を一言伝えるだけで、お子さんは安心し、それが成長にもつながります。
ママのひとことで支える
お子さんの行動について、ママの気持ちや感想を一言でいいので伝えてあげてください。
大人が何気なく発している言葉が、お子さんに大きく影響を与えることはよくあります。
中学受験は、ある意味、長丁場です。受験に対するモチベーションが下がってしまう場面もあるでしょう。
そんな時、「ママのひとこと」でお子さんの心を支えてあげてほしいと強く願います。
まとめ
子どもが努力したことや成長した姿には、具体的な褒め言葉をかけることで、子どもの成長をサポートしましょう。
親が子どもに対して適切な評価を行うことで、子どもは安心し、成長へとつながります。
中学受験は長い道のりであり、親の支えが子どもの心の支えとなります。
親子のコミュニケーションを大切にし、子どもの成長をサポートするための適切な褒め方を心がけましょう。
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