【高校入試対策】古文の勉強法は都立高と私立高でどう違う?

高校入試の試験科目は都立高校ですと5科目、私立高校ですと3科目の学校がほとんどです。

都立高校:国語・数学・英語・理科・社会の5科目

私立高校:国語・数学・英語の3科目

都立高校の国語の入試問題(共通)では、大問5に古文に関する出題があります。

これは、配点が25点と高くなっているのも特徴です。

古文を苦手にしてしまう生徒が多くいますが、高校受験で志望校合格を勝ち取るためには克服する必要があります。

今回は古文の勉強の仕方について確認していきましょう。

本記事の監修者

モコスタ統括マネージャー
小澤 珠美

小澤珠美

大学卒業後、大手進学塾で高校受験・中学受験の指導に15年間従事。特に中学受験において、御三家中学をはじめとする超難関校の算数指導・受験対策・保護者のサポートに尽力し、合格実績に貢献。
その後独立してさらなる成果を出し続けモコスタ専属の指導者となる。これまでに蓄積したすべてのノウハウを投入し、モコスタに通う受験生全員の第一志望校合格を全力でサポートする。
著書:『中学受験超成功法「ママは楽しく息を抜く」』ギャラクシーブックス 2017年
共著:『未来を創る〜私たちが選んだ道〜 輝く女性起業家』ブレインワークス 2017年

目次

歴史的仮名遣いに慣れる

都立校入試、私立校入試の古文に共通する対策として、歴史的仮名遣いに慣れる必要があります。

歴史的仮名遣いを覚えていないと古文を読むことができません。

また、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いになおす問題が出題される学校もあります。

歴史的仮名遣いは普段使うことがないので、最初はきまりを暗記していく必要があります。

意識しないでも古文を読むことができるくらいまで練習をしていきましょう。

注意点

「読めること≠意味が分かること」です。まずは単純に読めるようにする必要があります。

都立高入試(共通問題)の古文

大問5(配点25点)で出題される問題は、古文だけではありません。

どういうことかというと、都立高校の入試問題(共通問題)には現代語訳が付いていたり、古文に関する解説文が付いていたりします。

中学校の教科書に出ている古文も中学1年生のうちは現代語訳が付いています。(中学2年生の古文にも現代語訳が付いているものがあります)

ということは、中学1年生の古文の学習が都立高校の入試対策になっているのです。

私立高入試の古文

まず、私立高校の国語の入試問題では古文が「出題される学校」と「出題されない学校」に分かれます。

そこで、志望校の過去問を数年分確認するようにしましょう(古文が出る年、出ない年がある学校もあります)。

次に、古文に現代語訳が付いているかを確認しましょう。

私立高校の入試問題で古文が出題される場合、現代語訳が付かない学校がほとんどです。

そうすると中学校での勉強や、都立高校の入試問題の対策と同じ方法では対応できません。

古文の対策法(都立高入試編)

現代語訳が付いている古文ですので、内容を理解する必要はありません。

古文と現代語訳を見比べ、訳がどの部分に対応しているかを確認していきましょう。

基本的に問題を解く際も現代語訳を使っていくことになります。

そのため、古文というよりは説明文の読解問題と同じ感じとなります。

まずは現代語訳を読んで話の内容を理解し、それから古文を読むようにしましょう。

そして、問題を解くときは、傍線の近くに答えの根拠がある問題が多いですので、選択肢だけを見て答えを選ぶのではなく、文章中から答えの根拠を探してから答えを選ぶようにしましょう。

古文の対策法(私立高入試編)

現代語訳が付いていないため、まずは内容把握をする必要があります。

古文の内容把握については中学校であまり練習しないので、しっかり対策をしておく必要があります。

古語を覚えることも大切ですが、高校入試ではよく出るものだけで十分です。

また、古典文法も細かいことは覚えなくても大丈夫です。

それよりも古文全体の大まかな内容を把握できるようにしていきましょう。

勉強法としては、多くの古文を読んで慣れることが大切です。

ただ読むだけではなく、ノートに自分で現代語訳を作るようにし、作り終わったら現代語訳と見比べ、間違っていた箇所を直すようにしましょう。

そのため古文のテキストを準備する際には、必ず現代語訳が付いているものを選ぶようにしてください。

また、私立高校の入試問題で古文が出題される場合、「係り結びの法則」が問われることが多くあります。

「係り結びの法則」

文中に「ぞ・なむ・や・か」があるとき、文末は「連体形」になる。

文中に「こそ」があるとき、文末は「已然形」になる。

高校入試では細かい文法まで出題されることはあまりないので、活用形を完璧に覚える必要はありません。

よく出題されるものだけを覚えていくようにしましょう。

「けり(終止形)」→「ける(連体形)」「けれ(已然形)」

「なり(終止形)」→「なる(連体形)」「なれ(已然形)」

古典文学史が出題される可能性もある

古文が出題される場合、古典文学史が出題されることが多くあります。

文学史は覚えておけば得点できます。

古典文学史の出題としては、

  • 作品名、作者名を選ばせる問題
  • 同じ時代にできた作品を選ばせる問題
  • ジャンルを問われる問題

上記の3パターンが多く見られます。

そのため、作品名、作者名、時代、ジャンル(随筆、物語、歌集、銀器物語など)を覚えていくようにしましょう。

古文でしっかり得点しよう!

高校入試の古文は対策することでしっかり得点することができる分野です。

苦手意識を持ってしまう人もいますが、コツコツと現代語訳を作る練習をしていくと古文の内容が分かるようになり、簡単に問題が解けるようになります。

中学3年生になってからでも間に合いますが、早い段階で古文をできるようにしておくと他の科目の勉強に時間を取れます。

現代語訳を作る練習は毎日1題ずつ行っていくと効果的です。

最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくると30分程度で終わるようになります。

読んだだけで内容が分かるようになるまで続けてください。

そうすると古文で得点することができるようになります。

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中学受験クラス小学3年生から6年生を対象に、本格的な受験対策を行う集団指導クラスです。

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