中学受験で子どもを怒ってしまう際に意識するポイント

保護者の方の中には、「中学受験で頑張る子どもにイライラして怒ってしまう」と悩んでしまう方も少なくないでしょう。

そこで今回は、中学受験中の子どもに怒ってしまうデメリットと、怒らないためのポイントについて解説していきます。

本記事の監修者

小澤 珠美

大学卒業後、15年間大手進学塾・株式会社早稲田アカデミーで、高校受験・中学受験の指導に従事。特に中学受験において、算数指導、受験指導、保護者の方のサポートに尽力し、合格実績に貢献。2009年度志望校別クラス・NN女子学院クラス総責任者。2010年に独立。

目次

中学受験で子どもを怒るのはNG

中学受験の勉強を、お子さんがなさっている中で、保護者の方が「イラッとする」場面は、たくさんあるのではないでしょうか。

そうした時に、絶対にやってはいけないことの一つが、「結果で怒る」ことです。

「怒ること」と「叱ること」。この2つの違いを、どのようにとらえていらっしゃるでしょうか? 教育の現場では、この違いについて語られる場面がよくあります。

怒ると叱るの違い

私たちは、こんな風に考えています。

「怒る」

お子さんに対して、感情的に、何か自分の気持ちを訴えかける。

「叱る」

お子さんに対して、どうして欲しいのか、どうすれば良くなるのか、論理的に語りながら、お子さんの態度・行動の変化を促す。

さて、ここ何日かの、お子さんに対する接し方を振り返ってみてください。お子さんのことを、「怒って」いらっしゃいませんか?

叱ることを意識して子どもに接する

ママも、パパも、人間です。私自身もそうですが、ついつい「怒って」しまうこともあります。ただ、その時に、「叱る」こととの違いを、意識してくださればな、と思います。

テストの結果が悪ければ、思わず「怒って」しまいますよね。しかし、「怒る」だけでは、お子さんは「次につながる行動」を、取りづらくなってしまうでしょう。気持ちの面でも沈みがちです。

「怒」の感情を抑えるのは、けっして容易なことではありません。でも、そこはぐっとこらえて、「行動を叱る」ことを、意識してみてください。

テストの結果が悪ければ、悪いなりの原因が、必ずあります。そして、その原因は、お子さんが過去にとった行動にあるはずです。

宿題を貯めてしまい、こなしきれなかった……。

やり方が雑すぎた……。

一応はやったけど……。

そんな行動が、きっとあると思います。

そうした「過ち」の部分を「叱る」わけです。そうすれば、お子さんは、次に向けて、何を修正すればいいのか、自分自身でわかるはずです。

やるべきこと・なすべきことが分かれば、それが、成功につながるステップになるのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、テストの結果を「怒る」のではなく、失敗の原因になった行動を「叱る」ことで、次のステップにつなげていきましょう。ぜひ、お子さんが笑顔になれる「叱り方」を心がけてほしいと思います。

お子さんが、泣き腫らしたままベッドに入るとか、あるいは、涙をいっぱい溜めたまま、学校や塾にイヤイヤ向かうとか……。そうした事態だけは、くれぐれも避けていただきたいと思います。

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