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保護者の方の中には、「中学受験で頑張る子どもにイライラして怒ってしまう」と悩んでしまう方も少なくないでしょう。
そこで今回は、中学受験中の子どもに怒ってしまうデメリットと、怒らないためのポイントについて解説していきます。
モコスタ統括マネージャー
小澤 珠美

大学卒業後、大手進学塾で高校受験・中学受験の指導に15年間従事。特に中学受験において、御三家中学をはじめとする超難関校の算数指導・受験対策・保護者のサポートに尽力し、合格実績に貢献。
その後独立してさらなる成果を出し続けモコスタ専属の指導者となる。これまでに蓄積したすべてのノウハウを投入し、モコスタに通う受験生全員の第一志望校合格を全力でサポートする。
著書:『中学受験超成功法「ママは楽しく息を抜く」』ギャラクシーブックス 2017年
共著:『未来を創る〜私たちが選んだ道〜 輝く女性起業家』ブレインワークス 2017年
中学受験で子どもを怒るのはNG
中学受験の勉強を、お子さんがなさっている中で、保護者の方が「イラッとする」場面は、たくさんあるのではないでしょうか。
そうした時に、絶対にやってはいけないことの一つが、「結果で怒る」ことです。
「怒ること」と「叱ること」。この2つの違いを、どのようにとらえていらっしゃるでしょうか? 教育の現場では、この違いについて語られる場面がよくあります。
怒ると叱るの違い
私たちは、こんな風に考えています。
「怒る」
→お子さんに対して、感情的に、何か自分の気持ちを訴えかける。
「叱る」
→お子さんに対して、どうして欲しいのか、どうすれば良くなるのか、論理的に語りながら、お子さんの態度・行動の変化を促す。
さて、ここ何日かの、お子さんに対する接し方を振り返ってみてください。お子さんのことを、「怒って」いらっしゃいませんか?
叱ることを意識して子どもに接する
ママも、パパも、人間です。私自身もそうですが、ついつい「怒って」しまうこともあります。ただ、その時に、「叱る」こととの違いを、意識してくださればな、と思います。
テストの結果が悪ければ、思わず「怒って」しまいますよね。しかし、「怒る」だけでは、お子さんは「次につながる行動」を、取りづらくなってしまうでしょう。気持ちの面でも沈みがちです。
「怒」の感情を抑えるのは、けっして容易なことではありません。でも、そこはぐっとこらえて、「行動を叱る」ことを、意識してみてください。
テストの結果が悪ければ、悪いなりの原因が、必ずあります。そして、その原因は、お子さんが過去にとった行動にあるはずです。
宿題を貯めてしまい、こなしきれなかった……。
やり方が雑すぎた……。
一応はやったけど……。
そんな行動が、きっとあると思います。
そうした「過ち」の部分を「叱る」わけです。そうすれば、お子さんは、次に向けて、何を修正すればいいのか、自分自身でわかるはずです。
やるべきこと・なすべきことが分かれば、それが、成功につながるステップになるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、テストの結果を「怒る」のではなく、失敗の原因になった行動を「叱る」ことで、次のステップにつなげていきましょう。ぜひ、お子さんが笑顔になれる「叱り方」を心がけてほしいと思います。
お子さんが、泣き腫らしたままベッドに入るとか、あるいは、涙をいっぱい溜めたまま、学校や塾にイヤイヤ向かうとか……。そうした事態だけは、くれぐれも避けていただきたいと思います。