【中学受験】テスト・模試結果と偏差値の活用方法とは?

模試や塾内テストが終わるたびに、親子で一喜一憂していませんか?

偏差値が〇〇だったから、このままだと第一志望は無理かも…

点数はまあまあだけど、何をすれば伸びるのか分からない

そんな声が、保護者面談や授業後の何気ない会話でよく聞かれます。

でも実は、テストの使い方を少し変えるだけで、お子さんの成績はもっと伸びるのです。

本記事では、テスト結果の正しい活用法、偏差値の意味、そして高校受験との違いをふまえた志望校選びまでを、わかりやすく解説します。

本記事の監修者

モコスタ統括マネージャー
小澤 珠美

小澤珠美

大学卒業後、大手進学塾で高校受験・中学受験の指導に15年間従事。特に中学受験において、御三家中学をはじめとする超難関校の算数指導・受験対策・保護者のサポートに尽力し、合格実績に貢献。
その後独立してさらなる成果を出し続けモコスタ専属の指導者となる。これまでに蓄積したすべてのノウハウを投入し、モコスタに通う受験生全員の第一志望校合格を全力でサポートする。
著書:『中学受験超成功法「ママは楽しく息を抜く」』ギャラクシーブックス 2017年
共著:『未来を創る〜私たちが選んだ道〜 輝く女性起業家』ブレインワークス 2017年

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目次

偏差値は「順位を表す数字」ではない

偏差値=「なんとなく自分の位置を測るもの」と思われがちですが、それだけでは不十分です。

偏差値の本当の意味

偏差値は「受験者全体の中でどの位置にいるかを示す相対評価」です。

例えば偏差値50は「平均的な学力」であり、60なら上位約16%に位置します。

偏差値おおよその位置
70以上上位2.5%前後
60以上上位16%前後
50ちょうど中間層
40以下下位16%前後

点数だけでは見えない「出題の傾向」と「得点分布」

100点中60点とれても、それが偏差値55か65かは全体の正答率次第

「難問に挑戦して失点した」なのか「基本がミスだらけだった」のかで、意味合いは大きく変わります。

テスト結果を分析して行動につなげる方法

模試を受けたらまず確認したいのが以下の4点です。

どの単元が得点できたか/できなかったか?

単なる点数や偏差値ではなく、「単元別正答率」をチェック。

例:「速さ」は正答率80%、「図形」は40%といったように強み・弱みを整理します。

時間配分・見直しはできていたか?

ミスが多かった場合、内容以外にもスピード・見直し習慣に原因があるかも。

問題を見ながらテストの時、どんな感じだったかを思い出してみましょう。

記述問題・作文の方向性はあっていたか?

設問の意図から外れた記述では合格には結びつきません。

部分点がもらえている場合、何が足りなかったのかを確認しておきましょう。

もし記述問題で「書いた」のにバツになってしまった場合、問題で聞かれていることをもう一度確認してください。

その上で模範解答を見て、どの部分を答えるべきだったのかを確認しましょう。

万が一、記述問題を書くことができなかったのであれば、次回のテストで時間配分に注意する必要があります。

前回のテストと比べて何が変わったか?

偏差値だけでなく、「得点」「得意単元の定着」「新しい課題」に注目。

努力の成果が数字に現れなかったときこそ、冷静な分析が大切です。

小問ごとの正答率まで細かく分析するようにしてください。

高校受験との違いに注目!中学受験では「学校ごとの傾向」がカギ

中学受験は公立中心の高校受験とは違い、学校ごとに出題傾向が大きく異なります。

中学受験の特徴

  • 志望校によって「偏差値の意味」が変わる(記述型重視/難問パズル型など)
  • 学校別対策(受ける学校1校1校狙って対策する必要)
  • 合格基準が得点率ベース(偏差値65の学校でも過去問得点率60%で合格可能)

つまり、偏差値が高くても志望校の「出題形式」と合っていなければ合格は難しいのです。

逆に偏差値が低くても志望校の「出題形式」が得意パターンであれば合格の可能性が高くなるのです。

高校受験との違い

中学受験は小学6年生全員が行うものではありません。それに対し、高校受験は中学3年生のほぼ全員が行うものです。そのため、中学受験の偏差値と高校受験の偏差値は大きく異なります。

(具体例)日大二中:偏差値46  日大二高:偏差値66

中学受験の4大模試

模試名主催受験者数
(目安)
受験層偏差値の傾向難易度
合不合判定テスト四谷大塚約12,000人中堅~難関校志望安定・中間的標準~やや難
全国公開模試日能研約10,000人中堅~上位校志望やや高めに出る傾向標準~応用
サピックスオープンSAPIX約6,000~7,000人難関校志望中心偏差値が低めに出る非常に難
合判模試首都圏模試センター約10,000~12,000人中堅校志望中心偏差値が高めに出る易しめ

偏差値は「受験者集団の中での位置」を示すため、模試ごとに同じ子でも偏差値が5〜15程度違うことがあります。

偏差値は志望校選びの地図~その活かし方とは?~

偏差値は成績の全体像を映す地図のようなもの。

地図があっても目的地(志望校)が不明確では、ルートも決まりません。

志望校選びと偏差値の活用法

  • チャレンジ校・実力相応校・安全校を3校ずつ選定(バランスが重要)
  • 模試の偏差値+志望校の過去問得点率で“合格圏”を判断
  • 子ども自身が「好きになれる学校かどうか」も優先順位に
種類目的
チャレンジ校現状よりやや上のレベル偏差値+5
実力相応校合格可能性が高い偏差値±2
安全校確実に合格出来る偏差値-5

中学入試は学校ごとに出題の傾向が違うので、模試の偏差値以外にも志望校の過去問の出来具合を見ていく必要があります。

しっかり過去問管理をしてくれる塾を選ぶことが大切です。

まとめ|テスト結果を動詞に変えるのが保護者のサポート

模試やテストの結果は、単なる「結果(名詞)」ではありません。

そこから何をするか、動詞に変えることで初めて学習が前に進みます。

  • 点数で叱るのではなく「どこが良くなった?」と問いかける
  • 偏差値を下げたくないではなく「次はこの単元を克服しよう」に導く
  • 志望校を決めるのではなく「この学校に合う力をどうつけるか」を考える

中学受験は、子どもだけでなく保護者も一緒に考え選び伴走する受験です。

テスト結果はそのための、最高のヒント帳。

偏差値の奥にある意味に目を向けて、次の一歩を踏み出しましょう。

モコスタとは?

モコスタは、経験と実績豊富な講師が中心となり学習指導を行う学習塾です。

補習を中心とした個別指導から、小学1年生から6年生までの本格的な集団指導まで、受験合格に向けたサポートを行います。

コース/クラス名概要
ベーシック小学1年生から中学3年生の補習クラス。学校の授業・受験勉強の補習を行います。
マンツーマン小学1年生から中学3年生の完全マンツーマンクラス。学習塾の予習・補習や、苦手科目の重点的な学習を行います。
アドバンスクラス小学1年生と2年生を対象に、楽しく学習しながらも主体的に学ぶことを重視している集団指導クラスです。
中学受験クラス小学3年生から6年生を対象に、本格的な受験対策を行う集団指導クラスです。

個別相談と無料体験会を開催しています

モコスタでは、随時「個別相談」と「無料体験会」を開催しています。

ご相談内容にあわせて、経験豊富な講師陣が丁寧に対応させていただきます。

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