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中学受験の学習では、各科目の宿題の量と、それにかける時間を確認し、お子さん主体でスケジュールを立てることが大切です。
今回は、お子さんが無理なく守れるような「スケジュール作り」について、お話をさせていただきたいと思います。
モコスタ統括マネージャー
小澤 珠美
大学卒業後、大手進学塾で高校受験・中学受験の指導に15年間従事。特に中学受験において、御三家中学をはじめとする超難関校の算数指導・受験対策・保護者のサポートに尽力し、合格実績に貢献。
その後独立してさらなる成果を出し続けモコスタ専属の指導者となる。これまでに蓄積したすべてのノウハウを投入し、モコスタに通う受験生全員の第一志望校合格を全力でサポートする。
著書:『中学受験超成功法「ママは楽しく息を抜く」』ギャラクシーブックス 2017年
共著:『未来を創る〜私たちが選んだ道〜 輝く女性起業家』ブレインワークス 2017年
中学受験のスケジュールづくり
塾の先生からこんなお話があったとします。
「最近、〇〇君、宿題が最後まで終わってないことが何回か続いているんです。 大丈夫ですか何かありましたか」
その場合、必要に応じて、宿題の進行状況を、保護者の方もチェックをし、必要に応じて声がけをするといいでしょう、という話を申し上げました。それについて、もう少し、具体的にご提案させてください。
ご家庭でできることとして、「1週間の学習スケジュール」を、見直してみてはいかがでしょうか。
各科目の宿題は、どれぐらい出されていますか? そして、どれぐらいの時間をかけて、取り組んでいらっしゃいますか? それを確認したうえで、お子さん主体で、学習スケジュールを作成してみましょう。
塾の宿題というのは、学んだ内容を定着させるために出されている、というのがほとんどです。
もちろん、予習型の宿題が課されることもあるとは思いますが、復習型の宿題がメインとなっている学習塾が、圧倒的に多いと思います。
その場合、宿題を終わらせるのに、どのくらい時間がかかるのでしょうか?
たとえば、通っていらっしゃる塾で、週に2回、算数があったとします。その場合、1回目の算数の宿題の作業量はどのくらいでしょうか? 2回目の宿題は? あるいは、日々の計算練習には、どのくらいの時間がかかっているのでしょうか?
まずは、そんなことを具体的に、全て書き出してみましょう。仮に、塾の算数の授業が、1回90分だとします。そうすると、宿題にかかる時間は、それとほぼ同じ(90分)、もしくは、その1.5倍(135分。2時間強)ぐらいまで、というのが、ひとつの目安になるでしょう。
それよりも短い、という場合は、お子さんが手をつけていない宿題があるかもしれません。あるいは、塾の先生が、宿題の量を加減して、負担を軽めにしていることも考えられます。
逆に、時間がかかりすぎている、というケースもあるでしょう。ひょっとしたら、お子さんが宿題の進め方を、わかっていないのかもしれません(やらなくていいものまで手を出している等)。あるいは、授業内容が、じゅうぶんに理解できていないのかもしれません。
先に示した目安の時間と、お子さんの学習時間に「開き」がある場合には、塾の先生に、相談してみるのがいいでしょう。
学習スケジュールを組む際には、パパやママが一方的に決めるのは、避けましょう。あくまでも、お子さんの視線に立って、お子さん主体で作成するのが鉄則です。
保護者の方が一方的に作ったスケジュールを、お子さんが守れないのは、ある意味、当然です。
なぜなら、パパやママは、どうしても過度な期待を込め、ちょっとタイトなスケジュールをつくってしまいがちだからです。
おとなが30分で終わる課題でも、お子さんが同じ時間でこなせるとは限りません。むしろ、かなり「無理強い」になってしまうでしょう。
現実的に、お子さんが、時間に追いたてられずにペースを保てる、少し余裕を持ったスケジュールづくりを、心がけてください。
ご家族の方の見えるところ、リビングなどに、学習スケジュールを貼っておくのも効果的でしょう。「みんなで応援しているよ」というメッセージが、お子さんに伝わるでしょうし、お子さんも「がんばらなきゃな」と思ってくれるのではないでしょうか。
お子さんが、「自分が決めた予定で、自分で学習できる」。そんなスケジュールづくりを、ご家庭で目指していただきたいと思います。