保護者の方の中には、中学受験の学校選びはどうやればいいのか悩んでいる方もいるでしょう。
そこで今回は、中学受験の学校選びの基本的で重要なポイントについて解説していきます。
小澤 珠美
大学卒業後、15年間大手進学塾・株式会社早稲田アカデミーで、高校受験・中学受験の指導に従事。特に中学受験において、算数指導、受験指導、保護者の方のサポートに尽力し、合格実績に貢献。2009年度志望校別クラス・NN女子学院クラス総責任者。2010年に独立。
中学受験における学校選び
学校選びにおいて、「軸になるもの固める」ことが大切です。
保護者の方は、さまざまな学校説明会や学校見学会に、足を運ばれていることと思います。でも、たくさん見れば見るほど、「どうしたらいいんだろう」と、学校選定を悩んでしまうご家庭も、少なくないかもしれません。
そこで、「ブレない学校選び」をするにあたって、大切なものが、先に触れた「軸」ということになります。
さて、「我が家の中学受験」において、「軸」になるものは何でしょうか? これだけは譲れない、というものは何でしょうか?
「遠距離通学は困る」……
「大学附属に行かせて、十年間、伸び伸びと学校生活を送らせたい」……
「ダンス部やチアリーディング部の活動が盛んな学校がいい」……
「英語をしっかり学ばせて、将来、グローバルな仕事に関わらせたい」……
「宗教色の強い学校は敬遠したい」……
ほんの数例を挙げてみましたが、ご家庭のなかで、「ここは譲れない」という条件があると思います。そうした観点から、ぜひ一度、ご家族で話し合いをされてみてはいかがでしょうか。
具体的な言葉にしてみると、お子さんと保護者の方の間で認識がずれていたり、お父さん・お母さんの思いが、受験生のお子さんに正しく伝わっていなかったりするケースもあるでしょう。「家庭内不一致」は、何としてでも避けたいところです。
学校選定の「軸」が、ご家族で共有されれば、今後、学校訪問や文化祭巡りを進める際、これまでとは違って目線で、学校を見ることができるようになります。受験校を固めていくうえで、これはとても大切な視点だと思います。
「一生に一度だけの中学受験」を成功へ導くためにも、学校選びの「軸」は、しっかりと固めておきたいですね。