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中学受験を目指すにあたって、学校を選ぶコツを知っているかで選択肢が大きく変わります。
そこで今回は、学校を選ぶ際のコツについて解説していきます。
モコスタ統括マネージャー
小澤 珠美
大学卒業後、大手進学塾で高校受験・中学受験の指導に15年間従事。特に中学受験において、御三家中学をはじめとする超難関校の算数指導・受験対策・保護者のサポートに尽力し、合格実績に貢献。
その後独立してさらなる成果を出し続けモコスタ専属の指導者となる。これまでに蓄積したすべてのノウハウを投入し、モコスタに通う受験生全員の第一志望校合格を全力でサポートする。
著書:『中学受験超成功法「ママは楽しく息を抜く」』ギャラクシーブックス 2017年
共著:『未来を創る〜私たちが選んだ道〜 輝く女性起業家』ブレインワークス 2017年
中学受験の学校を選ぶコツ
学校を選ぶコツとして、「悩んだ時は、振り幅を大きく」ということをテーマに、話を進めてまいります。
具体的に志望校を選ぶ段階になりました。さて、どこを受験しましょう?
「うちの子には、共学よりも女子校のほうが合っているような……」
「やっぱり、大学付属かな……」
「ミッション系の学校に行かせたい……」
「理系に強い学校がいいな。でも現段階では、明らかに文系なんだよな……」
志望校選定にあたって、こうした悩みは尽きることがないと思います。
たとえば、「わが家で譲れないもの」が、「通学時間は片道50分以内」だったとしましょう。
この条件に見合う学校で、受験校選定に悩んでいるのでしたら、「振り幅を思い切り大きく」とって、具体的な学校名を挙げていくといいと思います。
「通学時間」が譲れない条件であるならば、たとえば「女子校でミッション系の学校」も選択肢にあがるでしょう。「共学の大学附属校」、これも選択肢になりえます。
学校を選ぶコツの具体例
具体的に考えてみましょう。
仮に、受験生は女の子。自宅は四ツ谷。四ツ谷駅(JR・地下鉄)から徒歩8分のところに、お住まいだとしましょう。譲れない条件は「通学時間片道50分以内」とします。
たとえば、女子学院、雙葉、白百合、大妻、麹町女子、三輪田、千代田国際。このあたりの学校でしたら、「徒歩(自転車)圏内」ないし「電車で一駅圏内」です。通学には、至極、便利です。地震等、災害時の帰宅困難も生じないでしょう。
「でも、電車通学にちょっとあこがれる」なんてお考えのお子さんも、いらっしゃるかもしれません。
東京メトロ南北線の利用を考えるのであれば、たとえば、東洋英和(六本木)があげられます。自宅→地下鉄四ツ谷→麻布十番(約20分)。地上に出るまでにかなり歩かなければなりませんが、それでも、乗車時間+徒歩で、50分以内には、余裕で収まります。
JR(中央線・総武線)経由であれば、選択肢はさらに広がります。
たとえば、法政大学中学校(三鷹台)はいかがでしょうか?。1回、乗り換えがありますが、自宅→JR四ツ谷→吉祥寺→京王井の頭公園(約40分)。駅からは徒歩10分強、といったところです。脚力に自信があるのなら、吉祥寺から徒歩、という選択もあり。ただしこの場合、「50分」を若干、オーバーしてしまいそうです。
同じ沿線で、吉祥女子という学校もあります。こちらは、自宅→JR四ツ谷→西荻窪(約25分)。駅からは徒歩10分弱、といったところです。
以上、「通学時間」を条件に、例示しただけですので、学校のカラー等に統一感はありません。ただ、こうして「振り幅を大きく」とり、さまざまな学校を比較対照されることで、ご家庭の教育方針との接点や乖離点が見えてくる、という面もあるのではないでしょうか。
まずは、「譲れない条件」の範囲内で、全くカラーに違う学校を、3~5校程度、ピックアップしてみることをおススメします。
そうやって、ある程度の絞り込みをしていく中で、「ウチはやっぱり女子校だな」とか、「大学附属なら、多少遠くてもいいか」といったように、さらに「譲れない条件」が見えてくると思います。
迷ったら、「振り幅を大きく」。これが志望校選定の1つのコツです。ぜひ、みなさんのご家庭でもお試しください。