上野学園中学校・高等学校の、塾対象説明会に参加してきました。
今回は、学校の特色や歴史、アクセスなどを含めてご紹介いたします。
上野学園中学校・高等学校の所在地とアクセス
最寄駅は、JR線および日比谷線の「上野駅」。
JR線の入谷改札を出て、岩倉高校の脇をぬけ、昭和通りを渡ればすぐ。
JR線、日比谷線からは歩いて10分弱。
上野公園のあたりにある「京成上野駅」からですと、徒歩10分強で到着可能です。
つくばエクスプレス線「浅草駅」からですと、徒歩15分弱といったところでしょうか。
以下は、学校側資料より。
下記発の列車に乗れば、8:10には上野駅に到着するので、遅刻しないですむそうですよ。
大泉学園 | 7:23 |
武蔵小山 | 7:30 |
中板橋 | 7:33 |
馬込 | 7:34 |
舎人 | 7:40 |
西葛西 | 7:40 |
豊洲 | 7:41 |
亀有 | 7:45 |
ちなみに、モコプラ四ツ谷教室の最寄り駅であるJR線「四ツ谷駅」からなら、7:50前後、荻窪教室の最寄り駅であるJR線「荻窪駅」からは7:37であれば8:10までには上野駅に到着できます。
上野学園中学校・高等学校はどのような学校か
説明会での説明や資料をもとに、上野学園中学校・高等学校がどのような学校か、掘り下げていきます。
上野学園は開校120周年を迎える伝統校
さて、上野学園は、日露戦争開戦の年(1904年)に創立。
まもなく120周年をむかえる伝統校で、もともとは「上野女学校」という女子校でした。
戦後の1949年、「普通科」に加えて、高等学校としては初めて「音楽科」が設置され、東京都の音楽研究指定校ともなり、研究成果もあげています。
その後、2007年の男女共学化を経て、現在に至ります。
楽器を用いた情操教育が展開されている
中学部では、「音楽の学校」という強みを活かし、楽器を用いた情操教育が展開されています。
中学生は3年間、「ひとり一つの楽器」を極めることになっています。
それも、ピアノやギターといった、メジャーな楽器ではなく……フルート、クラリネット、サクソフォン、トランペット、ヴィオラ、リコーダー、アイリッシュハープの中から、1つ選択するようです。
「持ちかた」や「音符の読みかた」をはじめ、専門の先生が丁寧に指導するため、“楽器デビュー”の中学生でも、安心ですね。
中学3年の「発表会(演奏会)」では、学びの成果をそれぞれ発表します。
これをきっかけに、「音楽の道」に進む生徒も、きっといることでしょう。
「自覚」の考えに基づいたカリキュラムが設定されている
建学の精神は「自覚」です。
自分の価値(将来につながる自分の魅力や可能性)を知り、それを覚醒させること。
この考えに基づいて、中高6年間のカリキュラムが組まれています。
中学生活では、「フィールドワーク」に重きが置かれます。
上野・浅草圏という「地の利」を武器に、探求プログラム(サイエンス・プログラムとソーシャル・プログラム)に取り組みます。
フィールドワークは、上野公園(動物園、科学博物館、国立博物館、西洋美術館、東京芸大)や浅草界隈(浅草寺、仲見世通り、かっぱ橋道具街)を舞台におこなわれます。
これだけ揃えば、生物・生命・化学・芸術・歴史・伝統文化・人情・国際交流・異文化……。
ありとあらゆるジャンルが、研究対象として、俎上(そじょう)にのぼることでしょう。
こうして育まれた、自分の興味・関心が、中3の「卒業研究」や高校の「ゼミ活動」へ。
さらにはその後の進路選定や将来設計に繋がっていくそうです。
従って、上野学園の進路指導は、はじめに「大学ありき」ではありません。
自分が見つけた「やりたいこと」を、深く学べる大学へ進学できるよう、学校側がサポートするかたちです。
「ウチは○○大学へ、〇年後には〇〇人入れます!」というようなアピールをする学校も目につきますが、上野学園の進路指導は、「本来あるべき姿」を堅持しているようです。
多様な入試形態が用意されている
さて、入試に関してですが、入試形態は、多様です。
通常の「4科・2科型」に加え、「得意科目選択型」があります。
「得意科目2科選択」では、国語・算数・英語から2科。
「得意科目1科選択」では、国語・算数のいずれかを選択します。
なお、「適性検査型」も用意されています。
公立一貫校で実施される「適性検査」型の入試問題です。公立一貫校を目標とする勉強を十分に活かして入試に臨んでいただけます。都立白鷗中学校、両国中学校の入試問題を意識した問題傾向です。
引用:上野学園中学校・高等学校HP「2024年度 中学校入試概要」より
得意科目選択型のまとめ
得意科目2科選択 | 国語・算数・英語から2科 |
得意科目1科選択 | 国語・算数のいずれか1科 |
適性検査型 | 適性検査 |
入試問題は、基礎・基本が中心ですが、各科目よく練りこまれている印象で、問題の「質」は高いと感じます。
とくに社会・理科などは、入学後のフィールドワークの一端を、垣間見ることができます。
合格ラインの目安は「5割」
合格ラインの目安は、5割とのこと。
問題を取捨選択して、解けるところを丁寧におさえていけば、このラインをクリアーすることは、困難ではないはず。
加えて、「いまのところ」、入試状況は、“お買い得感あり”です。
実質倍率は、各入試、1倍強。
学園の教育方針に共感される方は、志望校の1つになりうると思います。
入試日程や要項の詳細は、以下、学園のホームページをご覧ください。
(文責:志賀)