低学年から語彙力を高める方法とおすすめのボードゲーム4選

中学受験に合格するためには、教科書や過去問集に書かれている内容を理解するのは大切ですが、語彙力を高めることも必要です。

特に中学受験で出題される国語の長文読解では難しい単語が書かれている場合もあります。その時、文脈から意味を推論することも可能ですが、あらかじめ意味を知っていれば推論する時間はかかりませんよね。

そこで今回は低学年から取組む語彙力の高め方や、おすすめのボードゲームご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

本記事の監修者

モコスタ統括マネージャー
小澤 珠美

小澤珠美

大学卒業後、大手進学塾で高校受験・中学受験の指導に15年間従事。特に中学受験において、御三家中学をはじめとする超難関校の算数指導・受験対策・保護者のサポートに尽力し、合格実績に貢献。
その後独立してさらなる成果を出し続けモコスタ専属の指導者となる。これまでに蓄積したすべてのノウハウを投入し、モコスタに通う受験生全員の第一志望校合格を全力でサポートする。
著書:『中学受験超成功法「ママは楽しく息を抜く」』ギャラクシーブックス 2017年
共著:『未来を創る〜私たちが選んだ道〜 輝く女性起業家』ブレインワークス 2017年

目次

中学受験において語彙力を高めるべき理由

一般的に中学受験に向けた勉強では、語彙力は見落とされがちですが、確実に必要な力です。

主な理由は、語彙力は入学試験の点数に直接影響するからです。

「語彙力が入試に影響すると言っても国語だけじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

もちろん国語では小論文問題や長文問題があるため、基本的な語彙力が必要です。

しかし、国語以外の数学や理科、社会などの教科でも問題文の理解や解答の言語化において、語彙力は求められます。

語彙力が低いと、問題文を理解しきれずに誤った解答をしてしまったり、正しい解答が頭の中で分かっていても適切な言語化ができずに誤ったことを書いてしまったりするケースがあるのです。

そのため、中学受験に取組むお子さんににとっては語彙力を高めておくことをおすすめします。

低学年から語彙力を高める方法

学年が上がれば上がるほど語彙力を上げる勉強に時間を割く余裕はなくなってきます。

その為、低学年から語彙力を増やすことに取組むことがおすすめです。

遊びや習慣を通して語彙力を増やしていく方法をご紹介します。

遊びながら語彙力を高める

小さいころから言葉遊びができるゲームを通して自然と語彙力を高めることができれば、語彙力を高めるための勉強に取組む必要が限りなく少なくなります。

その分、他の勉強に充てられるわけなので、中学受験において非常に有効です。

語彙力を高められるゲーム

  • しりとり
  • あいうえお作文
  • クロスワードパズル
  • 言い換えクイズ
  • ボードゲーム

しりとりは、未就学児や低学年でも気軽に取り組める遊びです。言い換えクイズは言葉を出して他の言葉に言い換えられたら勝ちのゲームです。

語彙力を高めるボードゲームは後ほど紹介します。

調べる習慣を付けて語彙力を高める

知らない言葉に出会った時、辞書で調べる習慣をつけるだけで語彙力は高めることが出来ます。

辞書に載っている『例文』や『対義語』を少しずつ覚えていくこともかなり大きな力になります。

辞書で調べる行為は一朝一夕では身に付きません。低学年で辞書の引き方をきちんと教えて、いつでも辞書で調べられる環境を整えるのが良いでしょう。

アウトプットの回数を増やし語彙力を高める

遊んだり調べながら得た言葉はアウトプットすることで定着していきます。

アウトプットする方法

どんな一日だったかを毎日聞く

未就学児の時から、今日がどんな一日だったのかを聞いて言語化させることが大切です。

「今日はどんな一日だった?」「友達とケンカした」

こんなやり取りで終わらせないことが大切です。

「何が理由でケンカしたの?」「どんな気持ちになった?」など具体的に深堀りし、「そうかそれは傷ついたんだね」「悔しい気持ちになったんだね」など補完しながら言葉に落とし込んでいくことも語彙力を高めるために非常に有効です。

ニュースを説明させる

こちらは3年生以上がおすすめな方法です。

子ども向けのニュースや子どもでも理解できるような簡単な内容から始めましょう。

どんなニュースだった?と聞いて説明できるようにしていきます。ニュースで使われる言葉選びや表現の仕方を参考にすることをおすすめします。

家族間での会話を通じてどんどんアウトプットする機会を作りましょう。

語彙力を高めるボードゲーム4選

「楽しい!」と感じている状態では子どもは主体的に吸収していきます。「勉強している」と思わせず、低学年から語彙力を高めるためにはボードゲームが最適です。

おすすめの語彙力を高めるボードゲームを紹介します。

ワードバスケット

ひらがなのカードを使って言葉を作るしりとりゲームです。遊びながら語彙力や発想力を鍛えることができるため、中学受験の国語対策にも役立ちます。

場に出ているカードの文字から始まり、自分の手札の文字で終わる3文字以上の言葉を考え、思いついたらその言葉を言いながらカードを出します。早い者勝ちなので、スピード感があり盛り上がること必至です。

また、年齢によってハンデも付けやすいので、いろいろな年齢の人と楽しむことが出来ます。

① カードの準備

  • ひらがなが書いたカードを使います。
  • 各プレイヤーに決められた枚数のカードを配ります。
  • 中央に「バスケット」と呼ばれる場を作り、最初のカードを1枚置きます。

② 言葉を作る

  • バスケットに置かれたカードの文字で始まり、自分の手札のカードの文字で終わる言葉を考えます。
  • 例:バスケットのカードが「さ」、手札のカードが「ら」なら、「さくら」という言葉を作れます。
  • 言葉を思いついたついでに、手札のカードをバスケットに出し、新しい「お題」として次のプレイヤーに回します。
  • 5文字、7文字以上などのお題もあります。
  • 最後に上がるときは2文字はダメというルールがあるので盛り上がります。

③ 勝敗の決め方

  • 手札のカードをすべて使い切った人が勝ちです。
  • 誰も出せなくなった場合は、残ったカードの枚数が少ない人が勝者になります。

カタカナーシ

「カタカナーシ」は、カタカナ語を使わずに言葉を説明するゲームです。日常的に使っているカタカナ語を日本語で悩む必要があるため、広がり力や表現力を鍛えることができます。

カタカナを使わない説明がこんなに難しいものなのか!と頭を抱えたくなったり、まどろっこしい説明に笑ってしまったり、大人も楽しめるボードゲームです。

ルールと遊び方

① カードの準備

  • 「お題カード」と「禁止ワード」が書かれたカードを用意します。

② 言葉を説明する

  • 順番が来たプレイヤーは、カードに書かれた「お題」の言葉を、カタカナを使わずに説明します。
  • 例えば「サッカー」がお題の場合、「11人でボールを蹴って得点を競うスポーツ」などと表現してはいけません。「11人でおこないます。足を使い球を蹴ります。」などと表現します。
  • カタカナ語をうっかり使ってしまうと負けです。

③ 正解したら得点

  • 最も多くの得点を獲得した人が勝利

ベストワードクラブ

「ベストワードクラブ」は、お題「ある文字から始まる1番〇〇な言葉」に対して最適を考えるゲームです。言葉の選び方や表現の工夫が視野力・発想力・表現力を総合的に鍛えることができるため、言葉を学びながら楽しく遊べます。

をプレイヤーで出し合い、親にどの言葉が真の1番か決めてもらうゲームとなっています。

ルールと遊び方

① カードの準備

「お題カード」と呼ばれるカードを用意します。プレイヤーは順番に題を読み上げます。

②ベストな言葉を考える

各プレイヤーは、お題に対して最も正しい言葉を考え、発表します。
例)お題が「ぞから始まる強そうなもの」だった場合、「ゾンビ」や「ぞう」などを出し合います。

③ベストワードを決める

全員の回答を聞いた後、最も良い答え(ベストワード)を投票で決めましょう
ベストワードに選ばれた人が得点を獲得し、最終的に得点的に多い人が勝者となります。

ピタンゴ

ピタンゴ」は、出されたお題に対してぴったりの言葉を考えるゲームです。語彙力・思考力・表現力を鍛えることができ、特に形容詞がたくさん出てくるので、語彙力を高めるのに適しています。


ルールと遊び方

① カードの準備

  • 形容詞の書いているカード「あつい」「かわいい」「うつくしい」「かがやいている」カードを配ります。

② 言葉を考える

  • 「ピタンゴ」は、カードの言葉と自分で考えた言葉を組み合わせ、カードを出しながらしりとりをしていくゲームです。
  • 例、たから始まるもので、お題カード「ふわふわしているもの」「かわいい」「音が出る」などの手札のカードに当てはまるような言葉「たいこ」を考えて出します。
  • 次に「こ」から始まるお題カードに当てはまる言葉を考えだします。出すときは早い者勝ちです。

③ 得点の決め方

  • 手札が早く手札が無くなった人が勝ちです。

語彙力を高めることは中学受験だけでなく将来にとってもプラス

今回は、中学受験のために低学年から語彙力を高める方がいい理由や語彙力を高める方法をお伝えしました。

語彙力は中学受験だけでなく、子どもが将来、高校受験・大学受験の他に、就職して日常生活を送る上で欠かせない能力であり、語彙力が高いことでコミュニケーションが円滑にいくことも多くなります。

そのため、お子さんの未来にとって大きなプラスになると言えるでしょう。

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