目白研心中学・高校の、塾対象説明会に参加してきました。
今回は、学校の特色やアクセス、入試情報などを含めてご紹介いたします。
目白研心中学校・高等学校の所在地・アクセス
最寄駅は、「中井駅」(西武新宿線・都営地下鉄大江戸線)、「落合駅」(東京メトロ東西線)、「落合南長崎駅」(都営地下鉄大江戸線)の3駅。
どの駅からも、徒歩10分~20分前後といったところです。
今回の学校説明会は、「落合南長崎駅」から向かいました。
なお、学校長に交代があり、2023年度から吉田直子先生が着任されています。
当初は、海外からの留学生向けの日本語担当教員として赴任され、その後は英語を中心に、グローバル教育に携わってこられた方です。
なんと勤続30年という、大ベテラン。
このところ、中堅レベルの進学校においては、民間企業出身の人材を校長や経営陣に迎えるケースが増えているようです。
それはそれで意義あることなのでしょうが、結果として、「新自由主義」的な価値観が教育現場に持ち込まれ、「学校らしさ」を見失ってしまっている、残念な状況も散見されます。
その点、今回の吉田校長の就任は、そうした私学の流れにとらわれず、あくまでも「目白研心の伝統」を堅持するという意志表示のように感じられます。
目白研心の強みも弱みも、すべてを把握されている方ですので、新校長のもと目白の何が変わり、何が守られるのか、その手腕が注目されます。
目白研心中学校・高等学校の教育方針
目白研心中学校・高等学校の教育についてご紹介します。
目白研心の英語教育は昔から定評がある
どの学校の説明会でも耳にする、「グローバル人材の育成」ですが、目白はとりわけ、幅広い教養やコミュニケーション力の養成に重点を置いています。
英語は「目的を実現するための1つのツールにすぎない」という位置づけのようです。
しかしながら、目白研心の英語教育は昔から定評があります。
生徒に無理を強いるのではなく、自然な流れで、語彙力や会話力を身につけられるよう、カリキュラムが組まれているからでしょう。
スピーチコンテストは、半世紀にも及ぶ伝統行事となっているそうです。
目白研心の制服事情
目白研心は、もともとは女子校でした。
「セーラー服に白ブレザー」というイメージをお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
その後、共学化された流れとも無縁ではないのでしょうが、2023年度より女子用制服として、スラックスが導入されました。
「スカートは絶対いや!」という女子生徒も、それなりにいます。
個人的にも、そのような受験生を、何名か見てきましたので、そうした女子には、うれしい対応なのだろうと感じます。
ただ、斎藤正巳教頭によれば、スラックスを着用している女性は「2%ぐらい」とのことでした。
目白研心中学校・高等学校の入試情報
さて、入試の状況です。
以前にもブログで書いたかと思いますが、「中学受験の裾野の広がり」は、こうした中堅校で特に顕著に見られるようです。
人数は右肩上がり
直近3年(2021年→2022年→2023年)で見ると、出願者数・受験者・入学者数ともに、右肩上がりに増えています。
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|
出願者数 | 133名 | 201名 | 248名 |
受験者数 | 124名 | 190名 | 230名 |
入学者数 | 42名 | 66名 | 65名 |
説明会参加者も増加しており、当面、この傾向が続くのではないか、と学校サイドは分析しています。
目白研心の入試形態
入試形態は多彩です。
通常の、2科・4科入試に加え、「適性検査型」「英語スピーチ」「英語資格」「算数特別」「次世代スキル」等が、用意されています。
各入試とも、5割~6割の合格ラインが設定されており、それに達していれば、全員合格となります。
ただし、2023年入試では、たとえば第1回2科・4科入試ですと、4割強のところに、合格ラインが引かれていました。
逆に、算数特別入試ですと、7割弱の得点が要求されています。
回によって、多少のライン変動はあるようです。
2科・4科入試についていえば、出題内容は、きわめてオーソドックスなものです。
通常の学習に加え、過去問で練習を積んでおけば、入試対策はOK。
余談ですが、説明会に参加した方には、もれなく過去問題集(声の教育社)がプレゼントされるとのことでした。
大学への進学情報
では、「出口(卒業後)」のほうはどうか?
「週刊ダイヤモンド」(2022年4月23日号)、首都圏中堅校中高一貫校の「レバレッジ度総合ランキング」では、22位にランクされたそうです。
「レバレッジ度」とは、簡単にいえば「お得度」、つまり、入学しやすさと大学進学実績とを比較した数値です。
学校側が公表した、2022年度の「中高一貫生(40名前後?)のみ」のデータを見ると、「国公立」や「早慶上理」・「GMARCH」あたりへの進学者は、5名前後。
「日東駒専」あたりまでふくめても、合計10名内外といったところ。
やや、さびしい数字です。
ただ、高校から入学した生徒まで含め(200名強といったところでしょうか)、トータルで見ればそれなりに手堅い結果だとは言えそうです。
今後は、中高一貫生の「底上げ」に期待したいところです。
ちなみに、併設大学(目白大学)への進学者は、10名以下とのこと。
ほとんどの生徒は他大進学です。
入試要項・進学実績等、詳細なデータにつきましては、学校HPをご覧ください。
本ブログの内容は、中学入試がメインとなっております。
高校入試の推薦基準等、興味のある方は、モコプラ四ツ谷・モコプラ荻窪まで、お問い合わせください。
(文責・志賀)